やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2012/02/13

うまかった・まずかったカリフォルニア米

2012/02/13
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1213/11/21 玄米編足しました→
2012/7/2改訂 

いくら外国住まいでパンが大好きだって、やっぱりたまには米が食べたくなるもの。というか、米を食べない日が1週間以上続くとさすがに恋しくなってくるよ。
今までいろんな外国の日本ぽい米を食べてきました。地域によって手に入る米のグレードと味がかなり違います。思い返してみると、やっぱり一番まずかったのはヨーロッパ(金を惜しまなければ日本から輸入した魚沼産コシヒカリも手に入ったけれども)。距離が遠いんでしょうがないよね。オセアニアは中間。北米はもうそりゃあ天国のようです。選べるし、うまいし。んで。外国で普通に手に入る日本ぽい米は大体カリフォルニア米なんだけど、一口にカリフォルニア米といっても味とグレードにかなり開きがあるようなので、忘れないように一覧を作ってみたいと思います。
あんまりうまそうにみえないけど、ガイジンが好きなのはこれなの!

一般的に。
日本米(スシライス)として売られている米も、実は中粒米と短粒米があって、短粒米のほうがより日本の米に近いです。炊きたては人によってはあまり違わないと感じるかもしれませんが、冷えた時、少し時間が経った時の食感に差が出てきます。ので、基本炊きたてをすぐ食べる以外にコメを食べない人はわざわざ割高な短粒米買わなくてもいいかもね。あと、ジャンバラヤとかチャーハンのような米そのものの味はどうでもいいような料理の場合、パラパラになる中粒米で作ったほうが美味しかった。

▲AAA うまかった米


日月 Sunshine Moonlightと書いてある。
短粒米、コシヒカリ $8CAD/2kg程度

日系の店で取り扱いがないところをみると、韓国系の米らしい。(パッケージには日本語ついてるけどね)田牧米よりもブランドバリューが劣るせいか、安め。
けどうまい。普段から固めの米がすきな私は田牧米よりもこっちのほうが好きかも。冷えても温めなおせばそれなり。おにぎりにして遠出した事ないので、冷や飯の実力は不明。同じブランド名であきたこまちバージョンもあり



田牧米ゴールド
短粒米、コシヒカリ $16CAD/2kgぐらいだった
カリフォルニア米で一番うまい米って言ったらこれのことらしい。その分値段もお高めです。 水加減が悪かったせいかわからないけど、けっこう柔らかい。米の粒は日月より長い。経験からして、粒が短いほど日本の米の味に近く粘りがあってうまいんだけど、これは例外っぽいですね。ふじやで買った海苔巻きの米がかなりレベル高かったんだけど、あれが田牧米を使っていたのであれば、冷や飯の実力がすごいのかも。けど、上の日月よりはかなり高いが、味はやっぱり日本で食べていた福島産コシヒカリ/ミルキークイーンよりかはうまくないんだよな、当たり前だけど・・。だったら上の日月で十分というかんじ。ゴールドじゃない青い方のパッケージはまだ試してない。

4/3/2012追記
一袋食べ終わった感想。やっぱり上の日月よりダンチでうまい。冷えても冷凍しても日本の米と同じぐらいうまい。 水加減も他のカリフォルニア米はおしなべて水多めに入れなきゃいけない所、これは日本の水加減と一緒でOK。値段だけの事はあると思う。
けどわたしは、そんな贅沢してると貧乏になったときに困るので、日月に戻しました。お客さんに出すならば間違いなくこれだな。


田牧米クラシック
短粒米、コシヒカリ $12CAD/2kgぐらいだった
3/7/2012追記
田牧米のクラシックの方も買ってみました。
(ゴールドの方と比べて)びみょーに粘り気が足りない所が上の日月米にそっくり。同じ田牧米でもこっちは水を多めに入れないとちょっとパサパサぎみの炊きあがり。値段を考えると日月で十分じゃ・・・とおもう。ちょっと贅沢したいときに買うんだったら価格差を考慮に入れても断然ゴールドの方だな。一回ゴールドの方に慣れてしまうと、こちらは日本の古米みたいな感じでなんか物足りない。(試したのはシール付きの新米)



ひとめぼれ
短粒米、ひとめぼれ $25NZD/2kgぐらいだった
始めて出会ったのはニュージーランドだけど、基本カリフォルニア米なのでこっちでも売っています。NZは輸入代が高く付いているはずなので、カナダでの価格はそんなに高くないはず。海苔巻きを作るためにとっておいたとっておきのお米だったけど、やっぱり当時いつも食べていたSun Riceよりもずっとモチモチで粘りがあっておいしかった。他の短粒米とは比べたことがないので、微妙な違いはわかりませぬ。


▲B+ 食えないわけでもない



Sun Rice
中粒米、 何系の米なのかは不明、安いよ
ニュージーランドで常食していたお米。オーストラリアで生産されているらしい。基本的に手に入る日本ぽい米はこの銘柄一つしかなかったので、レストランも何もかもこれ一筋。上に書いてあるひとめぼれが偶然手に入ったのは、あれだよ、戦後「今日は砂糖と卵が手に入ったんだ、今夜はごちそうだぜ、ひゃっほーい」というのと同じノリです。
ロンドン時代常食していた錦と比べると、日本米に近くずっと美味しい。温かければ梅干しとかシンプルな食材でもたべられるかも。けど、AAAのカリフォルニア米と比べると、安くても戻りたくはない感じの味です。



▲C− ないよりはましである



雪花
中粒米、なんの米なのか不明 $8CAD/2kg程度
パッケージに騙されたよ・・・。
日本ぽい名前だし、日本語が書いてあるから美味しいかと思って買ったんだ。こっちに来て最初にね。米が明らかに長いしちょっと臭い。外国米特有の匂いあり。今食べたらまだ食べられるんだろうけど、日本の米に慣れた舌でそのまま食べてしまったから、不味さ倍増だった。結局白米とふりかけスタイルでは食べられず、全部味付け御飯にして食べました。中華系の店でよく見るから、中国人が好きな味なのかも。もう買わない。





中粒米、なんの米なのか不明 £8/2kgぐらいだった気が?
留学中の常食米。一番手に入りやすい米だった。安かった。
コメの味がどうのこうのと言うよりも、私にとってパッケージを見るだけで当時の記憶を思い起こさせてくれるセンチメンタルな一品。米自体の味は、まあ、米食わないと死ぬーーー!!!でもこれしかないーーーとか、サバイバル的な感じで手にするのはいいと思います。ちょっと臭いし、冷えるとまずくて食べられない。日本製のお釜で炊いてぎりぎりってところかなー?味よりも何よりもコストパフォーマンス第一の一品ですよ。旨い米を探している人は買わないほうがよし。



総括:
カリフォルニア米で短粒米をきちんと選んでおけば、それなりにモチモチの美味しいお米に出会えるっぽい。短粒米ではないくせに日本ぽいパッケージングの雪花のようなやつを引き当てないようにすれば、そこそこ幸せな外国米生活が送れると思います。
と、いろいろ書いておいて、実は普段は玄米混の米を食べているので、あんまり味を追求しても意味がないんですけどね。玄米はWhole Food Marketに短粒米が売ってるのでそこで買ってます。値段もまあまあなので・・・。→玄米編へ

あとメジャーブランドで試してないのは玉錦ぐらい?これもおいしいらしいので次挑戦してみます。(大きい袋しか売っていない!)