やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2012/02/12

Kindle洋書読みのための辞書おぼえがき

2012/02/12
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最近ペーパーバックを読むときは、ある程度辞書を引きながら読んでボキャブラリーを増やしていくことを念頭においております。まあ、辞書引いたって1回目じゃ90%は忘れちゃうんですけどね。それでも、「この単語、前に見たことあるぞ?」を少しでも増やすには地道な辞書引きが効果的との判断。そこで自分の辞書周りの装備を見なおしてみました。
image by Guardian.co.uk
プライマリー Oxford Dictionary of English 
Kindle付属の辞書→他のデバイスが必要ないから
最初から付属していたOxford Dictionary of English(ODE)を使用。
ただこれ完全にネイティブ用の辞書なので、 医学用語、動植物の名前、固有名詞の場合まだるっこしいことになりがち。例えば、micaという単語を調べると、
"a shiny silicate mineral with a layered structure, found as minute scales in granite and other rocks, or as crystals. It is used as a thermal or electrical insulator."
と書いてある。いまいちわかったような分からないような、、、なので英和で引いてみると雲母だそうだ。言われてみれば、layered structureって確かになー。とおもうものの、毎回こういうことを繰り返すのも、特に小説を読んでいて先が気になるときは避けたいものです。

あとは、上級な形容詞の場合理解がきっつい。とか、たまに知らん動詞調べたら「〇〇の過去分詞」とだけ書いてある。(孫引きには非常に不便なキンドル)とか、この辞書は外国人が使うにはいろいろ痛みが伴います。
image by amazon.com
その他にも、Kindle付属の辞書は同じデバイス上で気になった単語にカーソルを合わせるだけというお手軽さがありつつも、

  • 遅い。そもそもの動作がむちゃくちゃもっさり
  • 小窓の場合発音記号なし
  • 上下のウインドウにインラインで表示されるのは3行程度の情報のみのため、一番目の定義以降の意味の場合、一旦辞書に飛んで全部を確認しないと出てこない。しかもこれが遅い。さらに、小説なんかに使われる用途の場合、2番目3番目の意味とかいうことも結構多い。同音異義語が存在する場合も、2番目以降を調べたい場合には地獄の辞書開きコースとなる。(というか、同音異義語の場合、そんなものが存在するって知らないから辞書引いてるわけで、辞書の意味だとどうも文脈にしっくり当てはまらなくて、後でしつこく引き直して、実はこの単語には同音異義語が・・・みたいなことになる。)
  • Phrasal verb、慣用句の類は調べられないと思え。(あるにはあるけど頼りにならないよ)

ということで、英語の国語辞典で大満足という超ハイレベルのバイリンガルの方以外は、必然的にやっぱりどうしてもサブの辞書が必要になると思います。



セカンダリー辞書 WordBook英辞郎・Urban Dictionary
私は上記の3点をiphoneに入れ、引く言葉の種類に合わせて色々あわせて使っています。(あくまでもリーディングのためで、このセットはライティングには向かないので注意!)
英辞郎はKindleに直接入れることもできるみたいだけど、かなり遅いそうなので私はiphoneに入れる方を選びました。

まずは基本となるWordBookから
難しさ的にODEとOxford Advanced Learners Dictionary(OALD)の中間的辞書。動作がサクサクで快適です。この辞書についての詳しいレビューはこちら。これに、英辞郎とUrban Dictionaryを串刺しします。


串刺しの仕方は一回やったことがあるものの、いつの間にかリンクが消えてて、今回やり方を忘れて大変だったのでメモをここに残します。

英辞郎のURL: http://eow.alc.co.jp/@/UTF-8/?ref=sa 
Urban DictionaryのURL: http://m.urbandictionary.com/#define?term=@ 

@のところにWordBookで入力した単語が自動的に入力されて、串刺し検索が出来る仕組みのようです。なお、ネット環境でない場合このリンクは動きませんので、英辞郎、UDともに有料版を入れてそれぞれのApp上で検索してください。私はネットに繋げないときは割りきってODEとWordBookだけで乗り切ります。ビンボーなんでwww

英辞郎は固有名詞、動植物の名前、医学用語など、「ものの名前」をさっくりと知りたい時に。WordBookは動詞形容詞を、UDはスラングを調べます。これをもってしても慣用句は引っかからないことが多いので、その時はシンプルにGoogle。UDはサイトに行っていただいたら分かる通り、英語版英辞郎のようなものです。シモネタにやや偏り過ぎなような気もするけどね・・。英辞郎さえカバーが追いつかないドラマやリアリティー番組のスラングとかに強いかな?


これだけやると、さすがに、辞書引いたもののよく分からなかった。と言うことはないような気がします。いやーしかし便利な世の中になりましたね。
英語の勉強を始めたばっかりの頃は、まだ電子辞書大流行の頃で、しかも、コウビルドが入ったとか英活大辞典でコーパスが楽に調べられるようになった!!!とか喜んでたのに、いまはこうやって英語喋る人が自分たち用に編纂してる、リアルタイムアップデートの辞書が手元のデバイスから簡単に利用できるんだから・・・。英辞郎も、結構収録されてない言葉に遭遇することが多いんだけど、医学用語ビジネス用語などの特定概念を指す言葉の日本語ドンピシャの言葉を教えてくれるので、固有名詞を知りたい時に頼りになります。こんな素晴らしい辞書が無料で使えるなんてすごい!